営業再開に向けて準備するレストランの従業員=28日、パリ近郊ブローニュビヤンクール(AP=共同)

 【パリ共同】フランスのフィリップ首相は28日、新型コロナウイルス対策のさまざまな制限について、6月2日に2段階目の緩和を実施すると発表した。カフェやレストランの営業再開を約2カ月半ぶりに認めるほか、自宅から100キロ圏内に制限されていた国内の移動は基本自由となる。

 フィリップ氏は記者会見で5月11日に厳しい外出制限を解除してからの感染状況の推移に関し「思っていたよりも少し良い」と指摘。「ようやく再び自由が当然で、禁止が例外となる」と述べた。

 各県の人口10万人当たりのウイルス検査陽性者数など四つの指標で国内の地域を赤、オレンジ、緑の色に分類。警報を示す赤色の地域はなく、パリを含むイルドフランス地域圏と海外領土のうち2県がオレンジ色となった。

 飲食店は全土で営業を再開できるが、オレンジ色の地域では、屋外の席のみ利用可能とする。テーブルの間隔を1メートル以上空けるといった感染防止対策を取る。

 既に原則全ての小学校と緑色の地域の中学校で登校が再び始まっており、高校も含めて再開の対象を拡大。教室の人数制限は続ける。

 また博物館や美術館は全て開館可能となり、映画館は、政府が3段階目の緩和を予定する6月22日に全土で再開する。公共空間での10人を超す集会や団体スポーツ、ディスコはまだ禁止とする。

 国外からの入国は、欧州域内については6月15日まで規制を継続。欧州域外からは同日以降、欧州全体で調整した対応を取りたい考えだ。

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