車いすを興味深く見つめる北波多小の5年生。右は講師の松本幸貴さん=唐津市の同校

町を歩く中での困り事を子どもたちに紹介する松本幸貴さん=唐津市の北波多小

 障害について理解を深める佐賀県主催の「UD(ユニバーサルデザイン)出前講座」が26日、唐津市の北波多小で開かれた。車いす利用者で、唐津市職員の松本幸貴こうきさん(33)が町を散策する中での困り事を伝え、「誰にでも、できることと、できないことがある。勇気を持って声掛けしてもらえるとうれしい」と話した。 

 松本さんは18歳で交通事故に遭い、肢体不自由の障害がある。北波多を車いすで巡り、自動販売機のボタンの位置が高くて押せなかったり、神社の階段を上れなかったりしたことを紹介した。松本さんは周りの手助けでできることが増えると話し、「自分も外出できるのは家族の支えがあったから。『見守って、声を掛けて、手伝う』の3ステップをやってみて」と語り掛けた。

 児童からは「どうやって生活していますか」などと質問が上がり、松本さんは「1人暮らしで、お風呂も専用のチェアに乗り移って入る。ごみ出しは膝に乗せて持っていくので、落ちてしまうと大変かな」と答えていた。5年生38人が聴講し、中村咲那さんは「おばあちゃんが車いすを使っていた時は、何もできなかった。町で見掛けたら手助けして笑顔にさせたい」と話した。

 同校では毎年、老人ホームを訪れて車いすの押し方などを学ぶが、今年は新型コロナウイルスの感染予防のため、中止し、今回の講座を開いた。県は学校などから依頼を受け、出前講座を開いている。

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