佐賀県の山口祥義知事は28日、九州新幹線長崎ルートの未着工区間(新鳥栖-武雄温泉)の整備方式に関し、国土交通省との協議入りに向けた事務レベルの確認作業を6月上旬に再開する考えを示した。「全て報道陣に公開する。基本的にガラス張りで交渉した方がいい。国も思ったことを言えばいい」と述べた。

 山口知事と赤羽一嘉国交相は昨年12月、整備方式の「幅広い協議」に入る前提として、事務レベルで協議の在り方の確認作業を進めることで合意した。県が3月に作成した確認文書案に国交省は修正案を提示。鉄道局長が知事を訪ねて直接説明する考えを示していたが、新型コロナウイルスの影響で宙に浮いていた。

 山口知事は緊急事態宣言が全国で解除されたことを踏まえ、「6月以降は不要不急ではない大事な交渉については一定の移動制限が解けるタイミングだ」として確認作業を再開する考えを示した。県側の応対は知事ではなく、これまで通り地域交流部の南里隆部長が説明を聞くとした。

 また、JR九州が27日に利用者の少ない在来線17線区に限って2018年度収支の赤字を公表したことに関し、山口知事は「公開の姿勢はいいが、黒字の線区も出した方がいい」と指摘した。「県で言えば、うまくいっていないところだけ情報開示するようなもの」と述べ「指定公共機関であり、公益性の高い会社だ。できるだけガラス張りにしてほしい」と注文した。

 県内の赤字線区ついては「われわれとしても努力が必要だ。どうやって支え合っていくか、一緒に考えたい」とした。

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