エレベーターや自動販売機などのボタンをつついて使う「非接触棒」(菊水産業提供)

 電車のつり革などに引っ掛けてつかまる「アシストフック」(ギルドデザイン提供)

 「2m離れて」と印字したストラップ(オジャガデザイン提供)

 新型コロナウイルスが付着している恐れがあるものに触れずに作業できるグッズを、各地の地場産業が次々と開発している。本業の生産が落ち込む中、アイデアを生かしたヒット商品も。日常の手軽な自衛策として役立ちそうだ。

 スマートフォンケースなどを製造する「ギルドデザイン」(三重県亀山市)が製作したのは、電車のつり革などに引っ掛けてつかまる「アシストフック」(1848円)。発売から2日間で約2万5千個の注文が殺到した。年間1万個の販売予想を大幅に上回ったため、受注を一時中止。29日にも再開する。

 きっかけは「つり革を握れず、電車内で踏ん張っている」という会員制交流サイト(SNS)の投稿だった。米国立衛生研究所チームの実験で、ウイルス生存期間は4時間と発表された銅に着目。財布のカードポケットに入るサイズで重さ42グラムの純銅製フックを完成させた。

 導電性があり、スマホ画面もフックの先端を使って操作可能。松葉真一取締役(45)は「主力商品の売り上げは昨年の半分以下。空いた生産ラインをフル稼働させ、感染対策に貢献したい」

 つまようじの製造・販売を手掛ける「菊水産業」(大阪府河内長野市)は、エレベーターや自動販売機のボタンをつついて使う「非接触棒」を売り出した。見た目は普通のつまようじ。しけって製品化できなかったシラカバ材を再利用した。営業職や訪問介護などに携わる人が携帯用にと購入していくケースが多いという。

 4代目の末延秋恵さん(41)は「製造業はコロナで大打撃を受けているが、できることに挑戦する姿を示し、同業者も元気づけたい」と話す。

 レザーブランド「オジャガデザイン」(東京都立川市)は、マスクのゴムひもを頭の後ろで留めるストラップに「2m離れて」と印字した商品を発売。視覚的に非接触をアピールでき、ストラップ部分で取り外しすれば、ウイルスの付着も防げる。担当者は「お守り感覚で気軽に身に着けて」と話している。

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