居酒屋チェーン大手のワタミは27日、国内で展開する店舗の約1割に当たる不採算の65店を2020年度中に閉店すると発表した。新型コロナウイルス感染症の影響で苦戦する中、採算が厳しい店舗を整理し収益改善を目指す。

 緊急事態宣言は解除されたものの、居酒屋では客足の急回復は困難な情勢だ。大手のワタミが早期の決断に踏み切ったことで、業界では同様の動きが広がりそうだ。既に「甘太郎」や「牛角」などを展開するコロワイドが、20年中に居酒屋中心に196店舗を閉店すると発表している。

 ワタミは現在、国内で約490店を展開。閉店は「和民」や「ミライザカ」などが中心となる。一方で、需要が増えている持ち帰り専門店や宅配サービスに力を入れる考えという。

 ワタミはコロナの感染拡大に伴い4月13日から全国の直営約400店を臨時休業した。6月1日以降、順次営業を再開する予定だが、4月の既存店売上高は前年同月比で92・5%減と過去最大の落ち込みだった。

 5月27日発表した20年3月期連結決算の純損益は、29億円の赤字(前期は13億円の黒字)に転落した。赤字は3年ぶり。コロナの影響のほか、不採算店舗の閉店などに伴う減損損失の計上が響いた。売上高は前期比3・9%減の909億円だった。

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