花火の製造過程で天日干しされる火薬を球状に成形した「星」。花火大会の中止も出てきて、最盛期ながら空きスペースも見られる=唐津市北波多の唐津煙火の工場

 新型コロナウイルス感染症の収束を願い、全国の花火業者150社が、同日・同時刻に一斉に花火を打ち上げる企画を進めている。佐賀県内では唐津煙火(唐津市)が参加する。木塚博治社長(62)は「コロナでみんな下を向きがちだが、上を向いて少しでも元気になれれば」と話す。人の密集を避けるため、日時や打ち上げ場所は公表していない。

 企画は、全国一斉悪疫退散祈願「Cheer up!(チアアップ) 花火プロジェクト」と銘打ち、各地の参加業者が同じ時刻に一斉に花火を打ち上げて夜空を彩る初の試み。コロナ禍で全国の花火大会が相次いで中止になり、業者が苦しい状況の中、4月中旬に20~40代の有志による11社の発案でスタートし、全国に賛同の輪が広がっている。花火大会には江戸時代から飢饉(ききん)の犠牲者への慰霊や疫病退散を願った歴史があるという。

 集客はせず、打ち上げ時間は「5分以内」というルールを設け、各業者が自費で行う。唐津煙火は直径6~12センチ玉を計75発打ち上げる予定。

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