発足5年を迎えた「しょうりゅうのつどい」の会合の様子=佐賀市白山の市民活動プラザ

しょうりゅうのつどいへの参加を呼び掛けるチラシ

 子どもの頃に虐待された経験のある人たちの自助グループ「しょうりゅうのつどい」が佐賀市に発足して、5月で5年となった。定期的に集まって近況や悩みを思い思いに語り合いながら、安心感を得たり前向きな気持ちになったりしている。周囲に相談できずに悩んでいる経験者の参加を呼び掛けている。

 代表の龍文恵さん(仮名、40代)は大人になって心身の病気に悩んでいた際、医師から子どもの時に受けた虐待が原因になっている可能性を指摘された。関係機関に相談しても境遇や心情をなかなか理解してもらえないことを痛感し、「同じように苦しんでいる人たちはいるはず」と考えて2015年5月に自助グループを立ち上げた。

 毎月第2土曜に佐賀市市民活動プラザで会合を開いている。当事者が虐待の話をするのはつらく、家庭の問題でもあることから打ち明けるのは難しい。そうした事情を考慮して、会合では本名ではなくニックネームで呼び合う。無理をして自身の話をする必要はなく、他の人の話に耳を傾けるだけでも良い。毎回、数人程度、幅広い年代が集まる。

 5月の会合では、仕事の不満や家族との向き合い方などを語り合った。参加者からは「他の人に話しても『昔のこと』と思われて分かってもらうのが難しいけど、同じ経験がある人だと話が通じる」「自然と自分の話ができるようになり、気持ちが楽になった」などの声が上がった。

 龍さんは「これまで支えてくれた人たちに感謝の気持ちでいっぱい。虐待をなくすためには大人の心を救わなければならず、決して悩んでいるのは自分1人ではないことを知ってもらえれば」と話す。問い合わせ(平日の正午から午後6時まで)は事務局、電話080(3221)6506。

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