佐賀県高校総合体育大会と全国高校野球選手権佐賀大会の代替大会について説明する(左から)山口祥義知事、県高体連の中島慎一会長、県高野連の渡邊成樹会長、落合裕二教育長=25日午後、県庁

 佐賀県などは25日、新型コロナウイルスの影響で中止になった県高校総合体育大会(県高校総体)と全国高校野球選手権佐賀大会に代わる独自の大会を、合同で開催すると発表した。6月13日から7月30日までの日程で、野球を含む29競技30種目を実施する。可能な限り観客を入れる方針で、感染防止の観点から観戦が難しい競技は試合のオンライン配信を検討する。

 大会名は「SAGA2020 SSP杯県高校スポーツ大会」。スポーツ文化の裾野の拡大を目指し、県が推進する「SAGAスポーツピラミッド(SSP)構想」を踏まえ命名した。県、県教育委員会、県高校体育連盟、県高校野球連盟の4者が主催し、6月13日から約1カ月半、土曜や日曜を中心に実施する。県によると、県高校総体の代替大会を、野球を含めて開催するのは全国で初めて。

 県高校総体に参加予定だった31競技34種目のうち、もともと県内で試合の予定がなかったホッケーや水球などを除き、ほとんどの競技を実施する。全日本柔道連盟(全柔連)から対外試合自粛の指針が示されている柔道は、25日時点では「検討中」としている。

 感染リスクを避けるために開会式や閉会式は行わないが、屋外競技は基本的に観客の入場を認める方針。屋内競技については、会場の規模によって密集などの「3密」が避けられないと判断した場合は入場を制限し、試合のオンライン配信を検討する。県は県内の感染状況によっては大会の中止もあり得るとしている。

 各競技の専門部ごとに大会要項を作成し、一部競技は既に出場校を募集している。参加は学校や生徒本人の判断を尊重する。特別大会として、上位に入賞した団体にはカップ、個人にはメダルを授与する。

 山口祥義知事は臨時の記者会見で「(新型コロナで)苦しい中、良かったこともあったと思ってもらえる大会にしたい。県民の支援、声援をお願いしたい」と話した。県高体連の中島慎一会長は「高校生のためにいい大会にしたい」、県高野連の渡邊成樹会長は「これまでの成果、成長を見せる場にしてほしい」と述べた。

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