マスクを着けて、体を動かす教室の参加者=鹿島市民体育館

 新型コロナウイルスの感染予防で一時休止していた鹿島市主催の「ロコモ予防教室」が、佐賀県内の緊急事態宣言の解除を受けて再開している。外出を自粛する高齢者の健康悪化が懸念される中、参加者は全身をほぐしながら、腰や膝などを支える筋力のトレーニングに汗を流す。

 骨や筋肉が弱って「立つ」「歩く」の基本動作が難しくなるロコモティブシンドロームを予防する。週1回の教室は先週から再開し、受付で検温と消毒を実施してプログラムの一部を屋外で行うなど感染防止策を徹底している。

 22日は同市高津原の市民体育館で開かれ、約65人が間隔を取りつつ体を動かした。久しぶりの運動になった市内の平石とし子さん(68)は「外出を控えていたためか少し膝の痛みも出ていた。汗をかいて気持ちがいい」と笑顔を見せた。

 市の委託で講師を務める佐賀大教育学部の井上伸一教授は「自粛の生活が長期化していると、特に高齢者は体力や筋力が落ちやすい。それぞれのできる範囲で運動する心掛けが大切」と話している。

 高齢者は感染すると重症化する恐れがあるだけに、自治体は介護予防教室などを休止してきた。健康維持と感染リスクでジレンマがある中、対応の模索が続く。鹿島市はホームページで自宅でできる運動や筋トレの動画を紹介している。

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