供給が追い付き、再び棚に並び始めたマスク類=佐賀市の溝上薬局エスプラッツ店

 売り場から消えたマスクが、佐賀県内の薬局などの店頭に並び始めた。店舗によっては50枚の箱入りが積まれている。異業種がマスク作りに乗り出し、輸入を開始する動きも相次ぎ、充足感の高まりから値段の下落も目立つ。「中国からの物流も再開している。値が下がり、『捨て値』で売るしかない所もあるのでは」との声も聞かれる。

 ミズ・溝上薬局(佐賀市)では「5月17日ごろから、マスクが常時ある状態になった」と変化を話す。

 マスクは2月末を境に、入荷が困難になった。3、4月は「どんなルートを使っても、入ってこない状態」が続いた。

 久しぶりに店頭に箱入りマスク(50枚入り)を並べた同社エスプラッツ店の針長亮太店長(35)は「やっと十分な量を確保できた。気持ちの面でも安心を届けられる」と安堵(あんど)する。

 「5月の大型連休明けから動きが変わった」と明かすのは佐賀市の佐賀玉屋。日常的な取り扱いはないが、顧客からのニーズが高まり、4月まではマスクの仕入れルートを探した。5月に入り、逆に「マスクを扱って」と売り込みが増えた。食品などを取り扱う地下フロアに並べる。

 異業種からの参入も相次ぐ。大型農薬散布用ドローンや太陽光発電システムを手掛ける佐賀市のYLC(田中武志社長)は3月上旬ごろから輸入を始めた。材料調達で中国に従業員を配置しているため、マスク製造が可能な工場を見つけ、直接仕入れているという。

 当初は50枚入り3千円で販売していたが、現在は2千円まで値下げしている。

 市場では1枚当たり80円を超えた時期もあったが、同社でも40円ほどまで下がっている。「第2波の懸念もある。備蓄も考え対応したい」と話す。

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