アゲマキの今季の禁漁などを決めた佐賀県有明海区漁業調整委員会の会合=佐賀市、県有明海漁協本所

 有明海特産の二枚貝アゲマキについて、佐賀県有明海区漁業調整委員会は20日、今季の禁漁を決めた。昨年の豪雨などの影響で生息数が極端に減少しているためで、昨季に引き続き実施されないことになった。

 佐賀市の県有明海漁協で会議があり、アゲマキの生息状況について県有明水産振興センターの担当者が「資源の回復が見込めない厳しい状況」と報告した。梅雨時の小雨や8月の豪雨で海水の塩分濃度が大きく変化して斃死を生じさせた上、秋にナルトビエイの食害が発生したと説明した。これを受けて6月1日から来年5月31日まで1年間、禁漁を延長すると決めた。

ウミタケも厳しい見通し

 ウミタケについては、15日の調査では生息地点が少なく密度も低かった。現状の推定生息個数は3・6万個(約13トン)で、昨年の88万個から大幅に減少した。

 ウミタケは資源量の回復を受け、昨年まで3年間、試験操業をしてきた。昨年は6月に11日間操業し、1・5トンの水揚げがあったが、今年の実施は厳しい見通しになった。県有明海漁協が今後、ウミタケ漁に従事する業者と協議し、調査的な操業をする場合は6月の委員会で申請する。

 アゲマキ漁は2018年に22年ぶりに再開されたが、その後、資源が回復しない状況が続く。調整委会長で県有明海漁協の徳永重昭組合長は「禁漁は残念。ウミタケも含め、資源回復に向けて県が種苗放流など続けており、今後に期待したい」と話した。

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