佐賀市東与賀町の下古賀自治会(重松徹会長、309世帯)は、新型コロナウイルスで沈む地区住民の気持ちを元気付けようと一世帯当たり1万円の独自の給付金を加入する全世帯に配布した。重松会長(69)は「少しでも生活の支えにして元気を出してもらいたい」と話している。

 重松会長によると、下古賀地区は全世帯の95%ほどがサラリーマン世帯で、小学生など子どもの数も多いという。コロナ禍で、住民から「仕事が減った」「ボーナスも期待できない」など不安の声が伝わっていた。こうした状況を懸念し、4月末に緊急の役員会を開き、自治会としてできることがないかを協議。年間約1万円の自治会費や今年中止となった行事の予算などを財源に、加入世帯への給付金配布を全員一致で決定した。

 重松会長は「財源的に一人1万円まではできなかったが、自治会費を還元する形での支援を決めた。光熱費などの足しになれば」と説明。5月上旬に回覧板で住民に知らせ、配布は班長が行った。

 自身も班長を務める重松会長は16日、住民一人一人に声を掛けながら給付金を手渡した。

 給付金を受け取った古信也男希(ふるのぶ・なおき)さん(76)は「宝くじに当たったくらいうれしい。給付金で家内と一緒においしいものを食べたい」と喜んだ。

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