政策部長の進龍太郎さん

 総務省から佐賀県庁に赴任して1年目、総務部長として忘れ難い経験をした。昨年8月の佐賀豪雨で、杵島郡大町町に現地対策本部長として派遣された。災害現場の「視察」ではなく、「責任者」として赴くのは初めてだった。

 油流出。ぼた山の崩落。「少し待って」と考える時間はなかった。現場のみんなが自分の言動を見つめる中、瞬時の判断が求められた。避難指示の解除を町民に伝えた際、お年寄りが安心して泣き崩れた。「『ありがとう』と言われ、うるっときた。行政は何のためにあるのか、身にしみて感じた瞬間だった」

 県庁2年目は、政策部長として県政の「推進エンジン」の役割を担う。財政と人事面から後方支援する総務部に対し、政策部は「県政を引っ張る立場。各部局を横串でつなぎ、足りないところを補うイメージ。進む方向性を間違えないよう、冷静に目配りをしていきたい」と力を込める。

 昨年は県内の多くのイベントや名所に足を運び、今年は「出場、参加するつもりだった」が、新型コロナウイルスの影響で相次いで中止に。「収束に向けて力を合わせ、元気な佐賀県を取り戻したい」。佐賀市。

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