佐賀の子どもたちに向け、動画でラケットワークの見本を示すIMGアカデミーコーチのピーター・バン・リッシュアウトさん(提供)

コーチが示した課題に取り組み、動画で返事を送った加唐小4年の西紀星さん(提供)

 テニスの錦織圭選手らを輩出したアメリカ「IMGアカデミー」のコーチと、佐賀県内の子どもたちが動画で交流を続けている。新型コロナウイルスの影響で、昨年に続いて佐賀で開催予定だったテニス教室は中止になったが、コーチが動画で「宿題」を示し、子どもたちはそれに応えて練習風景やメッセージを返信。やりとりを重ねながら、収束後の再会を待ちわびている。

 子どもたちと交流しているのは同アカデミーコーチのピーター・バン・リッシュアウトさん(34)。トップアスリート育成やスポーツ文化の裾野拡大を目指す県の「SAGAスポーツピラミッド構想」の一環で昨年5月に来日し、県内の小中高生約70人にトップレベルの技術を伝授した。

 今年も5月に来佐して教室を開く予定だったが、感染の広がりを受けて3月下旬に中止が決まった。同コーチはその直後、「コロナが収まったらまた佐賀で会おう」と子どもたちに向けて動画でメッセージを送り、ラケットの扱い方やフットワークの手本を撮影して「ホームワーク(宿題)」として示した。

 コーチの呼び掛けに子どもたちも反応した。約10人が、「メッセージありがとう。毎日練習頑張っています」などと慣れない英語であいさつしたり、課題に取り組む様子を撮影したりする動画などを送った。

 練習動画と英文の手紙を送った加唐島小4年の西紀星(ことせ)さん(10)は「ピーターコーチの宿題は家でもできることだったので、難しかったけどいい練習になった」。再び佐賀で教室が開かれたら、「サーブを教えてもらいたい」と話す。

 コーチは子どもたちからの返事を喜び、すでに新たな宿題の準備を進めているという。県はコロナが収束すれば、本年度中にも教室を開く予定。

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