徐福長寿館の廣橋時則館長=佐賀市の同館

 「徐福について知ってもらいたい」。佐賀市の徐福長寿館館長の廣橋時則さん(61)は率直な思いを話す。

 廣橋さんは2017年に館長に就任した。当時、来場者が減少するなか、ガイドのやり方に目を付けた。県徐福会の大串達郎理事長らと協力しながら、徐福を史実として伝えるように工夫。廣橋さんは薬草の特徴や効能なども勉強し、同館の薬用植物園も案内するようにした。

 来場者は徐々に増え、昨年度は12年ぶりに6千人を超えた。ガイドの評判は口コミで広がり、「県外から10回ほど訪れる人もいる」という。

 廣橋さんは多久市出身。これまで地元の民放テレビ局でプロデューサーやディレクターなどを経験した。1989年に徐福をテーマにしたシンポジウムの開催に関わり、徐福に興味を持った。徐福について研究を重ねると、中国や韓国などで取材し、徐福伝説についてまとめたDVDの制作にも力を注いだ。

 廣橋さんは「県内でまだ徐福を知らない人も多い。館をイベントスペースとして活用しながら、地域に密着した取り組みで地元の人に広めていきたい」と話した。来館者向けの館内ガイドは21日から再開する。

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