長く学校が休校になった時、「学校に行けない」「学校に行かなくてすむ」「家に居(い)られる」「家に居なきゃいけない」など、それぞれ思ったはずです。あなたはどうでしたか?

 

 周りの人はどうでしょう。同じ状況(じょうきょう)でも、みんなが同じように感じるわけではありません。どれがいいとか悪いとかではないですし、それぞれ毎回同じように思うとも限(かぎ)りません。途中(とちゅう)で変わった人もいるでしょう。この先もずっと同じように感じるとも限りません。
 感じ方が同じ、似(に)ている人とお話すると盛(も)り上(あ)がることが多いと思います。好みや性格(せいかく)が似ている、または置かれている状況が似ている人とは話が通じやすいので、友達にもなりやすいでしょう。では、考えや感じ方が違(ちが)う、状況が違う人とは仲良くなれないのでしょうか? いえいえ、そんなことはありません。自分と違う感じ方や考え方を持つ人と話すことで「なるほどね」という発見があったり、それぞれの考え方やものの見方が広がっていくことでしょう。
 特に小学校、中学校の頃(ころ)は「みんなが同じ」で盛り上がる方が楽なので、意見や話題を合わせようとしがちです。でも、別に同じじゃなくてもいいですし、同じじゃない話で盛り上がることだってできます。同じか違うかで分けるということではなく、誰(だれ)かがどちらかに合わせるとかでもない。いろんな感じ方や考え方を知って、「それもいいよね」となればどんな人とも気分良く過(す)ごせるはずです。違う意見を言われて否定(ひてい)されたと感じる人もいますが、そういうことではなく、「その人の思いなんだな、私(わたし)はどうかな?」と受け止めることが大切です。(浄土真宗本願寺派僧侶・日本思春期学会理事 古川潤哉)

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