政府の緊急事態宣言の解除を受けた15日の対策本部会議で、山口祥義知事は佐賀県内が対象となるイベントの開催指針を示した。参加者を収容定員の半分以下に抑えることや、感染者が出た場合に備えて参加者の連絡先を確認することなどを求め、県内の事業者からは「今はまだ我慢するしかない」との声が聞かれた。

 カフェレストラン浪漫座(佐賀市柳町)の角田章裕店長(58)は「6月中のコンサートは開催を控え、状況を見ながら7月以降のことを考えたい」と慎重な姿勢を保つ。

 世界的サックス奏者の渡辺貞夫さんら県内外の演奏家が週末ごとにコンサートを開いてきたが、新型コロナウイルスの感染が拡大した3月以降は全く開けていないという。

 「演奏家と観客が同じ空間を共有し、心置きなく音楽を楽しめる段階にはまだないのでは」と問いかける。「宣言が解除になったとはいえ、リスクを背負って開くのは非現実的。主力のコンサートが開けないと経営はお手上げ状態だが、今は時を待ちたい」と苦しい胸の内を明かした。

このエントリーをはてなブックマークに追加