新型コロナウイルスの影響による需要の縮小で、佐賀県産タマネギの価格が大幅に下落していることを受けて、JAさがは14日、緊急需給調整事業を発動し、31日までの日程で出荷調整に乗り出した。期間中、約1万1千トンを対象に「出荷後送り」の措置を取る。

 対象は関東と九州に出荷するタマネギで、本来なら5月の中旬から下旬にかけて1万4千トンを出荷する予定だったが、この8割近くの出荷を調整する。

 野菜価格の安定を目指して国が取り組んでいる事業に基づく措置で、出荷を後にずらし、市況が好転したら出荷する。そうでない場合は生産者が収穫や出荷を見合わせ、すき込むなどの対応を取る。農林水産省などによると、出荷を見合わせた分に対しては国の補助金があり、一般的には例年の平均価格の実質15%ほどが支払われるという。

 タマネギは、新型コロナウイルス対策の政府の緊急事態宣言などで外食産業の需要が急減し、価格が平年の半分に下落した。市場に出しても、経費分も賄えない状況に陥っている。

 JAさが園芸部は「異常な状況で、今後の価格動向も見えない」と話す。今回の措置で「出荷の可能性も残るし、そうならなくても補助金でいくらかでも生産者の負担を軽減できる」としている。

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