葬儀をライブ配信する様子(イメージ)

TOWAEが導入したライブ配信サービス。スマホやパソコンを使って遠隔地でも葬儀の様子を共有できる=鳥栖市宿町

 新型コロナウイルス感染予防のために密集を避ける必要性が叫ばれる中、佐賀県鳥栖市の家族葬邸宅「TOWAE(トワエ)」が葬儀のライブ配信サービスを始めた。都市圏などからの参列を諦めるケースが増えたのを受けて始め、利用者の評価も高いという。

 家族葬を扱う同社は通常20~30人規模が多いが、新型コロナが国内で猛威を振るい始めた3月ごろから、密集対策や移動制限のため「葬儀に呼びたくても呼べない」と10人足らずの式が増えた。都市部で働く親族が感染警戒のため、「葬儀に行くなら2週間休みを取ってほしい」と会社に言われ、参列を諦めた例もあったという。

 高齢化の進行でライブ配信の需要を見込んでいた同社は、導入時期を早めて5月からサービスを開始。会場に設置したカメラを使い、映像が見られるアドレスはLINEやメールで関係者のみ共有し、プライバシーを守る。

 初回利用は十数人が閲覧したといい、「葬儀後、『大きくなったよ』と子どもさんをライブカメラに映しながら電話で話すなど、親族をつなぐ役割ができたと思う」と担当者は話し、東京から見た親族からお礼の電話とメールをもらったという。本多純平社長は「こんな状況ですから」とライブ配信サービスは無償で提供しており、「思った以上に満足いただけた」と話している。

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