サッカー・J1サガン鳥栖は15日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて休止していたトップチームの全体練習を、1カ月半ぶりに再開した。「3密」を避けるため、選手たちは間隔を空けてドリブルやパス回しを行い、久々にピッチの感覚を確かめた。
全体練習を再開するのはJ1クラブでは初めて。金明輝(キン・ミョンヒ)監督は練習前、自粛期間中もSNSでファンにメッセージを発信してきた選手たちに感謝を示し、リーグ再開に向け、感染対策を徹底して練習に取り組むことを説明した。
選手たちは念入りにウオーミングアップをした後、ダッシュやロングパスの交換など基礎練習を約1時間半行った。FW豊田陽平は「(練習再開は)Jリーグでも最初の一歩になるので、(感染対策に)責任を持って、鳥栖モデルをつくっていかなければいけない」と話した。
サガン鳥栖は感染防止対策としてクラブハウスの使用を中止し、着替えのために屋外に大型テントを設置した。選手の検温や行動記録の報告を義務づけ、共用ドリンクも禁止している。練習は当面、非公開で行う。