学校が再開し、久しぶりに登校する子どもたち。ほぼ全ての児童がマスク姿だったが、友人や先生との再会に笑い声が響いていた=14日午前、佐賀市若宮の若楠小(撮影・鶴澤弘樹)

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため休校していた佐賀県内の県立学校や全市町の小中学校が14日、再開した。マスク姿で登校した児童生徒が友人や教諭との再会を喜び、部活動も再スタートして、学校に歓声も響いた。県内に発令されていた政府の緊急事態宣言は同日、解除されたが、各校では「3密」の回避など、さまざまな感染予防策を講じて子どもたちを迎えた。

 佐賀市の若楠小では登校時、体温を把握していない児童に検温を実施した。各教室では放送を通じて朝会が行われ、大木貴博校長は電子黒板の映像を通じて「コロナで頑張っている人に感謝し、コロナと戦っていこう。3密には気を付けるが、『心の密』やつながりは大切にしてほしい」と呼び掛けた。換気のために教室や廊下の窓を開け、児童の座席は通常より隣との間隔を取った。

 県内の公立学校は感染拡大に伴う政府の全国一斉の要請に伴って3月に休校となり、新学期の4月6日からいったん再開した。福岡県に隣接する鳥栖市と三養基郡の基山、上峰、みやきの3町の各小中学校は再開を見送った。緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大したのを受け、4月21日から再び全域で休校していた。

 山口祥義知事は14日の記者会見で、学校再開に関し「子どもたちの心身の発育が大事で、充実した日々を過ごしてほしい。今後は各市町にヒアリングしながら明日、来週へとつなげていきたい」と述べた。

 県教委は、児童生徒や教職員から感染者が出た場合に当該校を直ちに臨時休校にするなどの方針を示す。再開後、感染防止で自主的に休む児童生徒については欠席扱いにせず、新型コロナウイルス関係で誹謗ひぼう中傷やいじめが起こらない学校づくりにも取り組む。休校中の授業時間の確保策として、各市町教委は夏休みの期間短縮などを検討している。

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