小学校時代、冬の寒い朝の記憶。「学校に行きたくないなあ、もう少し寝ときたいなあ」。そんな時は素早くこたつにもぐりこみ体温計を脇に挟んでじっと10分。「熱がありますように」…。だが、結果は平熱。「はよ起きんしゃい」。追い立てられるように学校に向かった◆きのう5月14日は「温度計の日」だった。水銀温度計を発明したドイツの物理学者の誕生日にちなむ。そういえば、昔の体温計も水銀柱だった◆体温計は約400年前にイタリアの医学者が考え、ドイツの医師が1866年に水銀体温計を考案したとされる。日本では1921年に製造が始まったが、電子体温計の登場で85年に水銀式の製造は終了した。水銀体温計は熱が確定するまで10分ぐらいかかったが、電子体温計は1分もかからず測定でき、コロナ禍では非接触型の体温計が活躍している◆きのう、佐賀県内の学校が再開され、国の緊急事態宣言も解除された。ようやく新年度が始まった感じだ。勉強も大事だが、友達との思い出をたくさんつくってほしい◆でも、無理はしないで。今は測りたくなくても毎朝の検温が大事。体温だけでなく、気温も気になる。どうやら今年も、猛暑を覚悟しなければならないようだ。手洗い、うがいに水分補給。時々はマスクを外して深呼吸。新しい生活習慣と付き合っていこう。(義)

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