灰が自然釉薬になった大つぼ

橋本祭由さん

 白石町辺田の稲佐神社の近くにある「如菴(じょあん)陶房」は、橋本祭由(まちゆ)さん(45)、夕子さん(47)夫婦が営む工房です。穴窯で焼成した焼き締めの作品が中心です。窯は父の白道さん(島根県在住)が1995年に現在の地に移築し、祭由さん夫婦が受け継いでいます。

 県内で採取してきた土を水簸(すいひ)し、ろくろや手びねりで成形して5、6日間焼成します。窯たきは春と秋の2回。穴窯は古典的な様式の窯で「窯をたいている時は周りは熱くて大変です。まきもたくさん使います。たいた日数をかけて冷ましてから窯を開けます」と祭由さん。

 器や花器、こま犬や人形などのオブジェ、珍しい陶器の将棋盤と幅が広く、炎と灰が個性的な作品を生み出しています。炎の跡が残る緋色(ひいろ)の土の食器はファンが多く、料理家にも愛用されています。

 大きなつぼを見ると、灰が溶け、自然釉薬(ゆうやく)となっている部分と、焼き締めた土の色との対比が豊かな表情をつくり出しています。「これからも形になるものは何でもつくりたい」と、土に向き合っています。電話は0954(65)4349。(地域リポーター・二宮幸枝=江北町)

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