多久市の飲食店を支援するため、16日に商品券の販売を始める多久未来プロジェクトのメンバー=市内

 新型コロナウイルスの影響で売り上げが減少している多久市の飲食店を応援しようと、市民有志が16日、登録店で使えるお得な商品券を発売する。「5670(コロナゼロ)」の願いを込めて、5670円分を4千円で販売。日本酒の販売収益を市民活動の資金に充てる「多久未来プロジェクト」による取り組みで、国や自治体も事業者支援に乗り出す中、市民で支え合う。

 商工会青年部を中心に30~50代の約20人で昨年から製造している日本酒「多久」は、2年間で約4千本(一升瓶換算)を販売した。福祉施設に配ったマスク代や経費を除いた売り上げ30万円を、商品券の上乗せ分に充てた。まちづくり会社の一般社団法人たく21も協力し、まちづくりの基金から40万円を支出し、飲食店の換金の手続きも担う。

 商品券は「多久未来チケット」。500円券10枚と670円券1枚の11枚つづりで、350セットを販売する。収入減を補うために持ち帰りや配達に取り組む43店舗で7月末まで使用でき、今後も登録店を増やしていくという。

 感染拡大に伴う県の休業要請は一部を除いて解除され、市内でも営業を再開する飲食店が増えている。ただ商工団体などによると、多くの店で客足は戻っておらず、食材などを納める農家や加工業者、酒造会社も深刻な影響を受けている。

 プロジェクトのメンバーで、旅館料理長の今木和人さん(43)は「飲食店が姿を消せば、家族や友人と一緒に食事をしたふるさとの思い出もなくなってしまう。少しでも店が活気づき、1次、2次産業の人たちにも元気を与えられたら」と話す。

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 多久未来チケットは16日午前10時~午後5時、JR多久駅北側の市まちづくり交流センター「あいぱれっと」駐車場で販売。購入は1人につき3セットまで。翌週以降も木曜~土曜日に販売するが、350セットが売れ次第終了する。問い合わせは販売場所で受け付ける。 

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