全生徒にオンライン授業を実施した伊万里高の国語の授業=伊万里市の同校

 伊万里市の伊万里高(掛園真樹校長、539人)は11日、新型コロナウイルスの感染拡大による休校が続く中、学校と生徒をインターネットでつなぐオンライン授業を始めた。佐賀県内の県立学校では最も早い全生徒での実施となる。学校が再開される14日の前日までの3日間で、全教科計170コマの授業を行う。

 同校は生徒の学習機会の確保のため、オンライン授業の導入準備を3月から進めてきた。4月中旬、県教育委員会が授業に必要なソフトなど一定の方針を示すと、大型連休明けの実施を目標に校内で研修を重ねた。

 生徒が使う学習用パソコンは全員に貸与されているが、一部の生徒は家庭に通信環境が整っていない。このため、十数人は保護者に学校まで送迎してもらい、教室で授業を受けた。

 使用するビデオ会議システムは参加者の相互通信が可能だが、この3日間は先生の講義を生徒が視聴するだけの形にした。毎日50分授業を4限目まで、保健や芸術、家庭科の授業も盛り込んだ。

 初日の1限目は機器の扱いに慣れるため、どの授業でも10分ほど手間取ったという。地理歴史を受け持つ森田保也教諭は「普段は生徒たちの表情や態度を見ながら教え方を変えるが、それが難しいので単調にならないよう気を付けたい」と課題を挙げた。教室で授業を受けた1年生の女子生徒は「声がはっきり聞き取れて画像を使った説明は分かりやすかった」と話した。

 県教委は新型コロナウイルスの影響が長期化することも想定し、再度休校になった場合に備えてオンライン授業の導入を急ぐよう各県立学校に求めている。

このエントリーをはてなブックマークに追加