佐賀県高校総体の中止を発表する県高体連の中島慎一会長(左)。右は堤啓剛理事長=11日午後、佐賀市の佐賀東高校

 佐賀県高校体育連盟(中島慎一会長)は11日、佐賀市で臨時の常任理事会を開き、5月末の開幕を予定していた第58回県高校総合体育大会(高校総体)について、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、中止することを全会一致で決めた。1963年に大会が始まって以来、中止は初めて。6月の定時制通信制大会も取りやめる。

 県高体連は非公開の理事会後に会見を開いた。中止を判断した理由について、(1)競技中や移動などでの感染リスクが大きく、選手や関係者の安全安心を確保するのが困難(2)臨時休校で十分な練習時間を確保できず、けがや熱中症など事故の発生が危惧される(3)県教育委員会から5月末まで県内大会自粛の要請が出ていることの3点を挙げた。延期については、感染の終息が見通せないため「どの時期なら開催できるか分からない状況」として見送った。

 県高体連は規模縮小や無観客試合など、感染対策を講じた上で大会を実施する準備を進めてきた。だが、4月後半になって県内でも新規感染者が続出したほか、政府の緊急事態宣言が5月末まで延長されるなど、部活動を取り巻く状況が好転せず、開催を断念した。中島会長は「生徒たちが(部活動を)一生懸命頑張ってきた中で、総体を何とか開催できないかと取り組んできたが、苦渋の決断になった」と説明した。

 新型コロナの影響で、全国高校総体(インターハイ)や九州高校総体も既に中止が決まっている。最終学年の3年生が成果を発表する場として、全国高体連が各県に開催を要望している代替大会について、中島会長は「現時点では未定」とした。

 県高校総体は、高校生アスリートの集大成の場として、30競技に約7千人が参加する予定だった。

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