佐賀県警で初の女性警視となり、抱負を語る桒原恭子さん。県警の女性警察官“1期生”だ=佐賀市の県警本部

 佐賀県警で初の女性警視が誕生した。4月1日付で昇任し、人身安全・少年課人身安全対策室長兼課長補佐の桒原(くわはら)恭子さん(48)=佐賀市。県警の女性警察官“1期生”でもある桒原さんは「出会った人への感謝の気持ちを忘れず、期待に応えたい」と意気込む。

 有田町出身。伊万里高を卒業後、教員を目指し、1浪して大学に行くつもりだったが、父・和夫さん(71)が新聞で女性警察官の採用が始まったことを知り、受験を勧められた。当時の警察は男社会だったが「幼い時から男勝りな性格。父は合うと思ったみたい」と桒原さん。

 1992年に19歳で拝命。女性1期生はわずか5人だった。「桜は5枚の花びら。女性がどんどん増えて、桜のように満開になればという思いを込めた」。5人で話し合い、警察学校女子寮に「桜寮」と名前をつけたことが印象に残る。

 唐津や鳥栖、伊万里の署勤務に加え、警察学校で3年間、教官を務めた。本部の捜査1課や生活安全企画課などではドメスティックバイオレンス(DV)や性犯罪などを担当。出向した警察庁では少年課で非行少年の立ち直り支援のとりまとめ役を担った。

 警察を辞めようと思ったこともあったが、同期からの励ましや「かっこわるいところは見せられない」と教官時代の教え子の存在が大きかったという。警視の昇任試験は2度目の挑戦で合格。交番勤務していた時の地元の人からも祝福を受け「警視になって良かった。みんなに支えられている」とかみしめる。

 県内ではDVだけではなく、近年は虐待の相談も増加傾向だという。以前よりも関係機関との連携が円滑になっていることに触れ「件数は多い。ただ、取りこぼしがないように一つ一つ丁寧に、新鮮な目で見ていきたい」と力を込める。

 旅行が好きで、時間が許せば友人と温泉に行くこともある。日々、多忙を極めるが、毎朝録画している「朝ドラ」を1日の締めくくりで見て寝床に就く。「毎日のリセット方法ですね」。

 

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