無料通信アプリLINE(ライン)は、人工知能(AI)を使った電話応対システムの開発を進めている。飲食店やコールセンターでAIが予約業務などを担い、人手不足解消につなげる。新型コロナウイルスの流行下、「3密」(密閉、密集、密接)回避が社会的課題になっており需要が出そうだ。既に実用化レベルにあるといい、年内にもサービス開始の見込み。NTTグループも同様の取り組みを進めている。【共同】

 「3人で予約をお願いします」「日時はどうされますか」。レストランへの電話に応対するのはLINEが開発したAIシステムだ。高度な音声認識などの技術を駆使して、滑らかな会話を実現した。おすすめのメニューを紹介するといったこともできる。人数や日時は、予約台帳に記録される。

 なり手の少ない医療や介護現場への応用も期待できる。AIシステムに電話をして作業状況を話すだけで、自動で文字に変換されて業務日誌としてまとまるといったことができそうだ。

 LINEは話しかけると音楽の再生ができるAIスピーカーや、写真を分析して類似商品をインターネット上で探し出すAIなどを開発しており、電話対応に生かす。

 開発担当者は「人件費が高騰しており、AIで社会課題の解決につなげたい」と話す。

 NTTドコモとNTTデータも年内に本格サービスの提供を目指している。企業への導入に向けて開発を急いでおり、大手数社が興味を示しているという。

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