皆(みな)さんは、お金(お札や硬貨(こうか))が世の中で使われている理由について考えたことがありますか。その理由について、お札を発行している日本銀行の佐賀事務所長さんに聞いてみました。
    ◇   ◇
 皆さんがお買い物をする時にお金、たとえば紙でできた千円札を使うと、なぜ千円分のモノを買うことできると思いますか? それは、お金が人間の知恵(ちえ)から生まれたものだからです。大昔、今のようなお金がない時代、欲(ほ)しいモノを手に入れるには、それを持っている人を探(さが)し出(だ)し、その人が欲しがっているモノと交換(こうかん)することが必要でした。しかし、この方法では大変な手間がかかります。そこで、昔の人は、誰(だれ)にでも受け取ってもらえ、モノを交換するときに仲立ちをしてくれるものがあれば便利であることに気が付きました。
 それがお金です。最初は、特別な石や骨(ほね)、貝がらなどでしたが、持ち運びや保管(ほかん)をするうえで、より便利な紙や金属(きんぞく)のお金が広く使われるようになりました。
 でも、お金がその役割(やくわり)を発揮(はっき)するためには、お金が欲しいモノやサービスといつでも交換できる必要があります。現在(げんざい)、お金は、国の法律(ほうりつ)で、どんな取引でも「無制限(むせいげん)に通用」することが定められています。そのため、皆さんがお買い物をするときに支払(しはら)ったお金を、お店の人がちゃんと受け取ってくれるのです。お店の人も、受け取ったお金を使って、商品を仕入れたり、給料を払(はら)ったりできます。
 日本銀行では、皆さんが、いつでもどこでも安心してお金が使えるように、お札の発行や管理を行っています。
(佐賀県金融広報委員会副会長・蔵本雅史=日本銀行佐賀事務所長)

このエントリーをはてなブックマークに追加