ウェブを使った会見で、AI活用について話すサガン・ドリームスの竹原稔社長

 サッカー・J1サガン鳥栖(佐賀県鳥栖市)は8日、選手の育成や戦術理解にAI(人工知能)を活用するシステムの開発が決定したと発表した。試合のデータ解析や選手への聞き取りを基に、AIが「堅守速攻」といった戦術や、経験豊富なベテラン選手の思考を言語化する。AIから得られた知見はチームで共有し、レベルアップにつなげる。

 AIを用いて熟練技術を継承する事業を行う「LIGHTz(ライツ)」(乙部信吾社長、本社・茨城県つくば市)と共同で開発。昨年10月に連携協定を結び、すでにシステムの構築を進めている。Jリーグ公式戦が再開されれば、11月から試合でも活用することを予定している。

 システムでは、試合中の動きやコンビネーションを図形化して分かりやすく表示し、選手の戦術理解度についても自動的に評価を行う。フェルナンド・トーレスら名選手の試合中の思考をAIが解析することで、選手の育成にも役立てる。

 テレビ会議アプリで会見したサガン鳥栖アカデミーの白井裕之ヘッドオブコーチングは「戦術を客観的に把握できるので、選手にはコーチからの指示が分かりやすくなったと評価を得ている」。サガン・ドリームスの竹原稔社長は「次世代の選手や指導者育成への効果を期待している」と述べた。

 サガン鳥栖は同日、ライツがテクノロジーリーディングパートナーになることも発表した。

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