佐賀女子短期大学 尾﨑加奈准教授

 新型コロナウイルスの影響で、客足が伸び悩む飲食店を支援しようと、テイクアウトを利用する動きが県内でも広がっている。一方で、栄養の偏りや保存方法などに気を使う必要もある。テイクアウトとの上手な付き合い方を、管理栄養士で佐賀女子短期大学地域みらい学科の尾﨑加奈准教授に聞いた。

 新型コロナウイルスの感染拡大は、いわば未曽有の災害と捉えることができる。そうした中、人間の体に起こりやすいのがストレスや不眠に加え、栄養の偏りによる肥満だ。

 自粛が長引き、家にいる時間が増えて活動量が減ったことで、ストレスや疲労回復効果がある睡眠時間も減ってしまうという悪循環が起きている。「ストレス解消に」とだらだら食べてしまう傾向もあり、生活習慣病が増える懸念もある。

 テイクアウトを利用する際、最も気を付けたいのは「頻度と量」。冷めてもおいしいと感じるように調理する場合、一般的には塩、油、砂糖の量が多くなる。

 1人で1日に何回もテイクアウトしたり、一度に多種類を注文したりすることは、栄養が偏るため控えることが望ましい。また、衛生面で気を付けたいのは、食べ残しを持ち越さないこと。これから気温が上がるため、常温保存や車内に長時間放置するなどは避け、注文後は所定の時間に必ず受け取り、期限表示内に消費するように心掛けてほしい。

 健康のためにも、日々のお楽しみとしてテイクアウトを計画的に楽しんでほしい。温かい飲み物や炭酸水を摂取すると、ストレスが緩和する。テイクアウトの食事と組み合わせれば、より効果がある。

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