7日の営業再開に向けて準備を進める真柳直樹さん=佐賀市白山のレストランバー「酔美」

 「やっぱり延長か…」。5日の会見で山口祥義知事は全業種の中で唯一、「接待を伴う飲食店」に20日まで休業要請を継続すると発表した。ただ、対象は「店員が横などについて接待を行う店」に限定。カウンター越しに店員がマスク着用の形をとるところは7日からの営業再開を認めたため、さまざまな思いが交錯した。

 知事は夜の繁華街でクラスター(感染者集団)が発生したことを勘案して判断した。佐賀市でラウンジを経営する男性(32)は「延長は覚悟していた」としつつ、いざ発表を耳にすると「やっぱりそうだよな」と落胆した。ただ、休業期間が20日までと明示されたことは救いだ。「次に店を開ける目安はできた」

 県は休業延長に伴い、さらに15万円の支援を明言。1店舗につき最大30万円を受けられる。鹿島市でスナックを経営する男性は「従業員の女の子たちは生活がかかっている。早く手元に届けて」と求める。

 「これで前に進める。方向は見えた」。カウンター越しの接客が基本で、営業再開が認められた佐賀市のレストランバー「酔美」の真柳直樹さん(58)はほっと胸をなでおろす。

 約2週間休業していたため、5日はグラスを磨くなど準備に追われた。4月下旬の県の休業要請では、バーのくくりが曖昧だったが、今回は明確に基準が示された。

 ただ、手放しには喜べない。「店を開けたからといって、終息していない今、お客さんはすぐには戻ってきてはくれないだろう」。複雑な思いをこぼす。

 「県外ナンバーお断り」「入り口で身分証の確認を」-。知事はパチンコ店の営業再開を認める一方、県外在住者を入れない“強攻策”に出た。県内のパチンコ店を運営する会社の担当者は「ナンバーだけで県外在住者と判断していいのか…」と頭を抱える。

このエントリーをはてなブックマークに追加