図書館休館による研究への影響度

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、大学や自治体が運営する図書館の休館やサービス縮小が続く中、約9割の学生や研究者らが自らの研究に影響があると回答していることが3日、研究者らの有志でつくるグループ「図書館休館対策プロジェクト」の調査で分かった。約4割が研究の継続が困難になると訴えており、サービス拡充を望む声が多く寄せられた。

 調査は4月17~30日に、インターネットで実施。人文・社会科学系分野を専攻する大学院生や大学教員らを中心に2519人が回答した。

 結果によると、図書館の休館やサービス縮小については、57・5%が「非常に重大な影響がある」、37・0%が「ある程度影響がある」とした。具体的影響を複数回答で尋ねると「修士論文などに必要な文献の収集ができない」が58・7%で最多だった。

 休館による長期的影響と望む支援を複数回答で聞くと、43・5%が「投稿論文の数が少なくなる」と回答したほか、37・0%が「研究全般の継続が難しくなる」とし、75・7%が「デジタル化資料の公開範囲拡大」、73・0%が郵送など「来館を伴わない貸し出しサービスの実施」を求めた。

 89・7%が自らが所属する大学などの図書館を利用していると答えており、自由記述欄では「博士号取得のため論文投稿をしたいが、必要な文献がそろわない」「大学図書館でないと入手できない文献も多く、本当に困っている」といった声が寄せられた。【共同】

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