築100年を超える町屋を改装した「百と十」。白壁や瓦などの外観はそのまま残されている=唐津市呼子町

町屋を支える〓をデザインに取り入れた2階のゲストルーム

テイクアウトの料理を客に手渡すかおるさん(右)。中央は康紀さん

当面の間、テイクアウトのみでの営業。グラタンや冷製パスタなどの洋食が楽しめる

 唐津市呼子町に明治時代からある町屋を改装し、レストランと宿泊施設の「百と十(ひゃくとじゅう)」がオープンした。経営する林康紀さん(47)、かおるさん(52)夫婦の「古い町並みを残したい」という思いが形となった。当面はテイクアウトだけで営業する。

 林さん夫婦は共に県外出身で15年前に同町に移り住み、カフェなどを経営していた。同町呼子の中町地区にある築100年を超える町屋が取り壊されるという話を聞き、「解体されれば、町並みが壊れてしまう」と思い立った。改装費を賄うために、ネット上で資金を募るクラウドファンディングを活用。4月24日にオープンした。

 宿泊施設はゲストルーム2部屋を用意。天井には町屋を支える立派な梁(はり)があり、窓からは呼子の港町の風景が一望できる。内装は大きく変わっているが、白壁や瓦などの外観はそのまま残している。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、当面の間は店内での飲食と宿泊は自粛する。テイクアウトでは、グラタンやキッシュ、冷製パスタなどの洋食を中心に提供している。これらのメニューはレストラン(カフェダイニング)でも提供される。

 テイクアウトは午前11時から午後7時まで。大型連休明けには1組限定での宿泊も検討している。康紀さんは「自分たちだけの力ではここまでこられなかった。みんなに必要とされる施設をつくっていきたい」と話した。

 施設の名は、町屋のかつての屋号「万十屋」を「10010」に置き換えて命名した。

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