カーネーションの出荷作業をする生産者=佐賀市東与賀町(撮影・米倉義房)

丹念に育てたカーネーションを収穫する生産者=佐賀市東与賀町(撮影・米倉義房)

 10日の「母の日」を前にカーネーションの出荷が最盛期を迎えている。今年は新型コロナウイルスの影響を受け、生花の売れ行きは伸び悩むが、カーネーションは、ようやく引き合いが増えてきたという。花農家や市場関係者は「大切な人に花を贈り、家でみんなで明るく過ごしてほしい」とPRしている。

 佐賀市東与賀町の山口智宏さん(31)は、真っ赤なカーネーションをはさみで丁寧に切り取っていた。今年は暖冬であまり加温もせず、出来も上々だ。佐賀をはじめ西日本の市場8カ所に1日約5千本を送っている。「ここにきて、やっと動き始めたが、今年はコロナの影響で注文が遅く、4月下旬までは単価も平年の7割どまりだった」と、今後の売れ行きを心配する。

 「まだ3月中は卒業式や送別会などの需要があったが、4月10日すぎから動きが止まった」。佐賀市の佐賀花市場は、新型コロナウイルスによる深刻な影響を話す。花の単価は全体で平年の半額ほどにとどまり、品目によっては10分の1まで下落しているという。

 結婚式や葬儀なども中止や縮小が相次ぎ、生花の需要は縮んでいる。「母の日」は関係者にとって貴重なPR材料で、日本花き振興協議会は「今年の5月は母の月」と位置付け、10日に集中せず、今月中いつでも花を贈ろうと呼び掛けている。

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