新型コロナウイルスの緊急経済対策として、国民1人当たり10万円を配る「特別定額給付金」の支給開始時期について、佐賀県の全20市町が5月中に給付を開始する方針を固めた。首相が言及した「5月中のできるだけ早い時期」に沿った形だが、各市町からは「準備の時間が十分ではない」との声が聞かれた。

 給付開始時期で最も多いのが5月下旬で、多久、武雄、小城、嬉野の4市に加え、神埼郡吉野ヶ里町、三養基郡みやき町、東松浦郡玄海町、杵島郡の大町、江北、白石町、藤津郡太良町の計7町が予定する。鳥栖、鹿島の2市、三養基郡の基山、上峰町は中旬。

 給付申請手続きは、マイナンバーカードを使ったオンライン申請か、市町が郵送する書類に記入して返送するのが原則。佐賀、唐津、伊万里、神埼の4市と西松浦郡有田町の給付開始時期は、オンラインが中旬、郵送が下旬と分かれた。

 鳥栖市は問い合わせが相次いだことを受け、市民が自ら申請書をインターネットでダウンロードして送付する独自の申請を4月30日から始めた。有田町も生活困窮世帯に関しては鳥栖と同様の方式で、同日から既に受け付けている。唐津市はオンラインや郵送で対応できない市民がいるとして、6月1日からは窓口での申請も受け付ける。

 郵送開始時期は、佐賀市や唐津市など16市町が5月中旬を予定。伊万里市、基山町、上峰町は5月上旬、みやき町は下旬に行う。

 オンライン申請は、佐賀市や唐津市など9市町が1日から開始した。武雄市など4市町は2日、上峰町は7日を予定する。嬉野市や太良町など4市町は中旬から、玄海町と大町町は環境が整い次第実施する。

 各自治体からは「準備の時間が短すぎる」「見切り発車になっているのは否めない」という声が漏れた。吉野ヶ里町は「印刷会社が対応できず、封筒の納品に時間がかかっている」と話す。運用に悩むケースもあり、神埼市は「離婚調停や家庭の事情から『世帯主と別に給付してほしい』という問い合わせへの対応に苦慮している」と戸惑いも口にした。

関連記事:<新型コロナ>全国民に一律10万円「特別定額給付金」とは 対象は?申請は?【WEB限定】

このエントリーをはてなブックマークに追加