古川さんのユーチューブ授業の画面

デジタルカメラ(右下)に向かって授業を行い収録している古川さん=武雄市の朝日町

 佐賀県武雄市の朝日小の理科専科指導教員古川美樹さん(61)が、同小の児童を対象に、動画投稿サイト「ユーチューブ」を活用した“オンライン授業”を始めた。新学年の内容を1~5分程度ずつにまとめ、子どもたちはスマートフォンで視聴できる。「さまざまな形で学びの場を確保したい」という。

 児童にはドリルなどの課題が与えられているが、「課題は授業を受けこそできるもので、今は前学年の復習が中心。飽きてきているし、新学年の授業も進める必要がある」と、大学のオンライン講義をヒントに考えた。

 教室の黒板の前に映像を撮影できるデジタルカメラを据え、授業を録画する。「長くても5分程度。細切れにして飽きさせずに関心を高めたい」と古川さん。4~6年の理科を担当しているが、今は6年生の「物の燃え方」を作成している。5年時の授業で撮影していた板書を生かして復習から始め、教室での授業と同じように問いかけの後に、少し間を置いて考えさせる工夫も取り入れている。実験も行っている。

 27日から2日間で11本の授業動画を作成。ユーチューブで限定公開している。URLは保護者に学校メールを通じて知らせ、児童は好きな時間にスマホやパソコンで何度も見ることができる。全体の視聴回数も確認できる。

 古川さんは「休校が長くなり子どもの負担も大きくなっている。いろんな形で学びを保障したい。やり方は簡単なので、この方式が広がってほしい。映像授業は先生からのメッセージにもなる」とし、「市が進めるモバイルルーターの貸与などで家庭のネット環境が整えば、リアルタイムの双方向授業も考えたい」と話す。

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