好天に恵まれるも、遊具などの使用が禁止され、人影が少ない園内=佐賀市の干潟よか公園

大型連休初日でも、人影もまばらな舞鶴公園のフジ棚=唐津市東城内

遊具などの使用が禁止され、閑散とした園内=佐賀市の干潟よか公園

国名勝「九年庵」と仁比山神社に続く参道。一般公開の時期には歩行者天国となるが、今年は人影もほとんどない=29日午後4時ごろ、神埼市の仁比山神社

好天に恵まれるも、遊具などの使用が禁止され、人影が少ない園内=佐賀市の干潟よか公園

 新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴い、不要不急の外出自粛が求められている異例のゴールデンウイーク。29日は晴天に恵まれたにもかかわらず、県内の行楽地からはにぎわいが消えた。地域住民は「観光客が来なくて安心」「旅行もできず気分が晴れない」と複雑な思いを募らせた。自宅で過ごす“巣ごもり”を象徴するように、公共交通機関も閑散としている。

 新緑の季節を迎えた、神埼市神埼町の国名勝「九年庵」。予定されていた春の一般公開は中止となり、庵へと続く仁比山神社の参道に観光客の姿はなかった。同神社禰宜の朝日淳司さん(50)は「遠出して来る人がいないのは安心感がある」と胸をなで下ろし、参道沿いに住む枝吉猛さん(37)は「毎朝車を家から出す手間は省けるが、寂しい気持ち」と残念がった。

 「自然豊かな場所で、通常ならこの時期は人であふれる」。家族連れの姿もまばらな佐賀市東与賀町の干潟よか公園。市の担当者が感染防止のために使用禁止のテープで遊具を囲んだ。妻と孫3人を連れた佐賀市の山口誠さん(69)は「遊具では遊べないけど、少しでも子どもたちの気分転換のために」と述べた。

 唐津市東城内の舞鶴公園では樹齢約140年のフジも、ひっそりと満開を迎えた。唐津城天守閣も休館で、時折訪れる人も近所の人がほとんど。50年以上の歴史を持つ、歴代城主の遺徳をしのぶ慰霊祭も中止となった。

 唐津城の職員は「人出は例年の1割くらい。花を見に来てとも言えない」。近くに住む男性(71)と妻(64)は「買い物くらいしか外出する機会がなく、散歩も兼ねて孫娘とフジを見に来た。旅行や同窓会も中止が続き、晴れない気分」と語った。

 県内の公共交通機関も閑散とした。JR佐賀駅構内の店舗の女性従業員は「人がまばらで、帰省客も数人見た程度。ここに留守番としているようなもの。連休が終わってもこんな状況だと怖い」と話していた。

 

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