新型コロナウイルスの感染拡大で、マスク不足が慢性化している。マスクを手作りしようという人たちが増えているが、どうやって作ればいいのかと二の足を踏む人も少なくない。裁縫に自信がない人でも作れるようなマスク作りのポイントを、牛津高服飾デザイン科教諭の井上千秋さんに教えてもらった。

【手順】マスクの作り方

 材料 表地用の布(型紙二つ分の大きさ) 伸縮しにくい織物生地が作りやすい▷裏地用のガーゼなど(斜線部分を除く型紙二つ分の大きさ) 使い古したハンカチでも可▷ゴムなど(2本) 細く切ったタイツなどでも代用できる▷縫い糸

・型紙(大人用)はこちら
・型紙(子ども用)はこちら
※クリックするとA4サイズの製図が見られます。印刷する際は100%で出力してください。

 

手順(1) 型紙に合わせて布を切る。表地用の布は絵柄などがある面を外にして二つ折りにし、型紙をまち針でとめ、裁断する。裏地用のガーゼは、型紙の斜線部分を折り曲げてまち針でとめて、同様に裁断する。表地用2枚と裏地用2枚

手順(2) 表地用の布は、絵柄などがある面を内側にして重ね合わせ、まち針でとめてカーブの部分を端から約5ミリあけて縫う。ガーゼも同様にする。

手順(3) 縫い代(縫い合わせたところ)を開いてアイロンをかける。

手順(4) 布とガーゼを、表を内側にして重ね、まち針でとめ、上下を端から約5ミリメートルあけて縫う。縫い代をガーゼ側に折り曲げ、アイロンで型をつける。

手順(5) 縫い合わせて内側になった絵柄のある面を表に返して、全体にアイロンをかける。

手順(6) ゴム通し口を作る。表地用の布をガーゼの端に合わせて一度折り、内側にもう一度折る。アイロンをかけ、折った内側を縫う。
※三つ折りにするとき、ガーゼの少し手前で折る。

手順(7) ゴムを通し、方結びする。結び目は中に入れ込む。ゴム通しはヘアピンで代用できる。

手入れ方法 洗剤を溶かした水に入れ、軽く押さえるように洗う。


【先生コメント】楽しんで作って

牛津高服飾デザイン科主任・教諭 井上千秋さん

 作らなきゃいけないという義務感よりも、「せっかくだから楽しくこの状況を乗り切ろう」という気持ちで作ってもらえたら。「今日はこれにしようかな」という感じで、洋服を変えるのと同じようにマスクも変えて楽しめたらいいと思います。

 

【記者の体験記】手縫いで約30分「よくできた」

 教えてもらった作り方に沿って、森田記者と一緒にマスク作りに挑戦してみた。裁縫経験があまりない私でも、手順に沿えば約30分ほどで完成させることができた。

 初心者の私は、手順(1)の布の裁断が難しそうだったため、型紙の形をチャコペンで布に写してから裁断した。きれいに裁断すれば、その後の波縫いは簡単にできた。

 しかし、手順(3)のアイロン掛けは難所だった。アイロンを当てる縫い代は幅が約1センチしかない。「このくらいでいいかな」と、きちんと縫い代が開いていない状態で次に進んだ。もっと丁寧にしていれば、着け心地はよくなっていたと思う。でも意外とよくできたというのが率直な感想だ。

 裁縫が得意な森田記者もきれいにマスクを仕上げていた。「布を切った後で上下が分からなくなって困ったので、何か印をつけておくと安心かも」と森田記者。

 初心者でミシンがなくても、好きな布でマスクを作れるのは楽しい。ぜひ挑戦してみては。(草野杏実)

このエントリーをはてなブックマークに追加