佐賀県内で相次いで確認された新型コロナウイルスの二つのクラスター(集団感染)を巡り、県は27日、関係者へのPCR検査の実施状況をまとめた。検査は同日までに計182人に上り、陽性はこれまでに確認されている計18人で、陰性は164人だった。検査数は2月からの累計920人分の2割近くを占めた。

 県によると、武雄市のナイトクラブ「イリュージョン」関係は、最初に感染が確認された22日から26日までに149人を検査し、13人が陽性で136人が陰性だった。検査の内訳は従業員24人、客23人、嬉野医療センター関係者52人、感染者の家族ら関係者50人。このうち陽性だったのは従業員6人、客3人、家族ら関係者4人で、嬉野医療センター関係者はゼロだった。

 27日には、センター関係者3人を含む9人を検査し、いずれも陰性だった。

 感染者には西松浦郡有田町の小学生1人も含まれているが、ほかの児童や教諭に濃厚接触者はいないとみて、現時点で学校関係者への検査はしていない。

 佐賀市のフィリピンパブ「ダンシング クイーン」関係は、23日から26日までに24人を検査した。経営者1人と従業員4人の感染が確認され、他の従業員6人と客13人は陰性だった。27日の検査はなかった。

 山口祥義知事は県の対策本部会議で「引き続き調査を進め、万全を期していきたい」と、利用客らの検査を続ける考えを示した。

 クラスターとは別に、県内の通所型介護サービス事業所に勤める武雄市の30代男性が感染したケースは、利用者11人の陰性が確認された。山口知事は「(感染の封じ込めを)いったん確認できた」と述べた。

 また、23日に感染が確認され、感染経路が不明だった唐津市の70代女性については4月上旬に計3回、福岡市の販売業者らが女性宅を訪問しており、その際に感染した可能性があると説明した。

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