昨年の全国高校総合体育大会の新体操男子団体で3位に入賞した神埼清明の演技。今夏は2年ぶりの日本一を目指していた=2019年8月、鹿児島市の鹿児島アリーナ

 高校スポーツの祭典・全国高校総合体育大会(インターハイ)の中止は、佐賀県内の関係者にも衝撃を与えた。全国での活躍が期待される常連校の指導者は、開催が困難な現状を理解しつつも、大舞台を目指して努力してきた選手の気持ちをおもんぱかり、無念さをにじませた。

 「3年生のことを思うとやりきれない」。昨年インターハイで3位だった神埼清明高男子新体操部の中山智浩監督は肩を落とした。

 新型コロナウイルスの感染拡大で、春の全国高校選抜、九州高校総体と、目標にしていた大会が次々中止になった。新体操の男子は秋の国体では実施されないため、2年ぶりの王座奪還を目指す「夏」に懸ける気持ちは、より強かった。

 休校明けにいつでも練習を再開できるよう、部員たちは自宅での筋トレやランニングなど自主練習に励んできた。中山監督は「大学進学、就職に向けて目標を見失わないように、心のケアも行っていきたい」。

 昨年のインターハイで優勝1人を含む3人が表彰台に立った鳥栖工高レスリング部。小柴健二監督は「今年は選手が充実し、団体での初優勝を目指していた。中止は残念だがしょうがない」と唇をかんだ。

 長距離の移動や宿泊は感染リスクを伴うことから、選手たちには大会中止も頭に入れておくよう伝えていたという。「インターハイは一つの目標だが、そこが到達点じゃない。卒業しても競技を続けて、さらに高みを目指してほしい」と思いを込めた。

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