感染予防のため、屋外で実施している貸し出し本の受け渡し=伊万里市民図書館

新型コロナウイルスの感染対策を強化して巡回を続ける伊万里市民図書館の自動車図書館=市内の高齢者福祉施設

 新型コロナウイルス対策で佐賀県内の公立図書館が全て休館する中、伊万里市民図書館は臨時窓口を設け、本の貸し出しを続けている。外出自粛が長引く状況で、本を必要とする人の気持ちに応えたいという思いがある。

 伊万里市は20日、緊急事態宣言を受けて市民図書館を5月6日まで休館にした上で、貸し出し業務のみ継続すると決めた。県立図書館によると24日現在、県内の公立図書館で貸し出しを行っているのは伊万里市だけという。

 貸し出しは、インターネットで予約した本を臨時窓口で受け取る方法で行う。図書館は予約の本があれば、利用者に連絡して受け取りに来てもらい、屋外に設置したテーブルで「本をビニールに入れる」「直接手渡ししない」などの感染予防策を取りながら貸し出す。21日から4日間で52人が利用し、職員は「とても助かるという声を頂いている」と話す。

 自動車図書館2台も通常通り市内全域を巡回している。予防策として、乗車する職員を2人から3人に増やし、消毒作業を徹底。休館以降、巡回先には普段利用しない人も顔を見せるようになったという。

 鴻上哲也館長(61)は「命に関わることなので今後も慎重に方法を探りながら、市民の読書を支援していきたい」と述べる。

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