佐賀市を拠点に活動するプロバスケットボールチーム・佐賀バルーナーズの2部(B2)昇格が24日、決まった。チーム結成からわずか2年。「立ち上げから一緒にやってきた選手がチームを信じ、中心として戦ってくれたおかげ」。運営会社の竹原哲平社長は選手たちへの感謝を口にした。
2018年4月の発足後、トライアウトで選手を発掘して地域リーグに参戦し、チームの土台を作った。3部に参入した今季は、監督にスペイン代表スタッフのルイス・トーレス氏を招聘(しょうへい)し、NBA経験者を加入させるなど積極補強を敢行。チームが目指す「B1最短昇格」へと突き進んだ。
B3での戦いは順風満帆だった訳ではない。外国人選手が故障で長期離脱したこともあり、序盤戦に5連敗を喫した。それでも、トーレス監督が「けが人も多く出る中で、みんながチームの立て直しに頑張ってくれた」と語るように、その後は22戦21勝と驚異的な成績を残した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、リーグ戦が3分の2で打ち切られたとはいえ、堂々と昇格の切符を勝ち取った。
2部に昇格したことで、ユースチームも結成されることになった。県バスケットボール協会の貞松義人会長は「地元にB2で戦うプロチームがあることは、子どもたちに夢を与えてくれる」と期待する。秋に開幕予定のシーズンでB1昇格を目指すチームは、佐賀のバスケットボール界を活性化させる役割も担う。
<男子バスケ>バルーナーズB2昇格 結成2年、一丸で「切符」
県バスケ界 「子どもたちに夢を」
2020/4/25
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