暖冬の影響で、過去最も遅いスタートとなった今季のノリ漁。早朝から漁業者が網を張り込んだ=2019年10月27日、佐賀市沖の有明海

 今季のノリ漁が終わった。暖冬の影響で、スタートは過去最も遅い10月27日となったが、期間中も海水温度が平年より2度高いなど異常な暖冬状態が続いた。好条件とは言えない中、生産者の徹底した管理が実り、結果的には販売額246億5212万円と過去3番目の金額を達成した。

 秋芽は始まってすぐに赤潮が発生し、厳しい状況に。降雨で栄養塩を取り戻したが、冷凍網でも色落ちの被害が出るなど「海況は良かったり悪かったりの繰り返し」(県有明海漁協)。冷凍網期の海水温(佐賀市川副町沖の観測点)は過去47年の平均を2度上回った。異常な状況の中、生産者は早めの摘み取りに追われたが、今まで培った栽培技術、関係機関の協力、集団管理の徹底などの「総合力」(徳永重昭組合長)で、何とか対応した。

 昨年の全国的なノリ凶作を引きずり、単価は高値で推移。平均単価は14・34円で、販売金額は2016年の249億円に次ぎ、ここ20年で2位。漁協の目標234億円を大きく上回った。枚数は17億1873万枚で目標の18億枚には届かなかったが、生産額、枚数とも17季連続の日本一がほぼ確実だ。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、最終の入札は前例のない3県合同で実施。出品数が少ないため、かろうじて対応できたという。感染拡大が今後のノリの消費に影響を与えないか、関係者は心配している。

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