外来事務職員が新型コロナウイルスに感染し、外来診療を中止している嬉野医療センター=嬉野市

事務職員が新型コロナウイルスに感染し、外来診療を中止している嬉野医療センター=嬉野市

 新型コロナウイルスの感染者を受け入れる拠点病院に激震が走った。23日に外来事務職員の感染が確認された感染症指定医療機関でもある国立病院機構嬉野医療センター(嬉野市)。24日から2週間、外来診療などの休止を余儀なくされた。病院を訪れた一般の患者からは驚きとともに「不安しかない」と戸惑いの声も聞かれた。

 「信じられない。もっと自覚が必要だったのでは」。外来診療で訪れた鹿島市の製造業の男性(62)は困惑した様子。「肝臓に病気があり外来の予約をしていた。処方している薬が今日で切れるため心配だった」と話す。予定していた退院後の検査ができなかった嬉野市の西田幸雄さん(69)は「県外からの患者も多い大きな病院。医療従事者は特に気を付けてもらわないと」と要望した。

 同センターによると、感染した外来事務職員は非正規職員で、主に看護師との間で事務作業を担っており、一般の患者とは案内業務での接触があったという。勤務時間は通常午前8時半から午後5時までで、病院には22日まで勤務していた。副業が可能なため、23日にクラスター(集団感染)が確認された武雄市のナイトクラブ「イリュージョン」でも勤務していたという。

 感染確認に伴い同センターは5月7日まで、外来診療と救急外来を休止する。この期間は診察予約の取り直しをしたり、通院患者には、処方箋を出したりして対応する。また、接触が疑われる事務職員と看護師を合わせて52人はPCR検査を実施し、2週間自宅待機させる予定。

 同センターは「注意喚起をしていたが、指導が徹底できず残念で遺憾。心配をおかけしたことを深くおわびし、安全な医療が提供できるように、適切に対応していきたい」としている。

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