「ハコデガード」を手にする佐賀大学医学部附属病院の山下秀一病院長(左)とサガシキの枝吉宣輝社長=佐賀市鍋島の同病院

サガシキと佐賀大学医学部附属病院が共同開発した防護用マスク「ハコデガード」

 佐賀市の総合パッケージメーカー・サガシキ(枝吉宣輝社長)と佐賀大学医学部附属病院(山下秀一病院長)が、頭部全体を覆う紙製の使い捨て防護用マスクを共同開発した。新型コロナウイルスの対応に最前線であたっている医療従事者らのリスク軽減につなげる。

 商品名は「ハコデガード」。サガシキが従来手掛けていた箱の一部が透明なフィルムで中身が見えるケーキや鏡餅のパッケージの技術を生かした。

 医師の意見を聞きながら開発を進め、視野を広くした。医療用マスクや顔面を覆う「フェースシールド」では顔の側面や後頭部、首もとが露出するという課題があったが、ハコデガードは頭部全体を覆う。完成品は救急医療の現場からも高く評価されたという。

 同病院で24日、寄贈式があり、枝吉社長から山下病院長に1千枚を贈る目録が手渡された。山下病院長は「県内でもクラスター(感染者集団)が発生し、今後は重症患者を受け入れる可能性がある。医療従事者も怖い中闘っているが、安心につながる道具の一つになる」と歓迎した。

 約1週間で製品化にこぎ着け、枝吉社長は「医療現場の物資不足という喫緊の課題をなんとかできれば。材料は一般的なもので量産体制が敷ける」とし、需要に応じ、同業者とも連携して増産する考えを示した。

このエントリーをはてなブックマークに追加