佐賀市のフィリピンパブ従業員の感染が確認されたことを受け、臨時会見で説明する山口祥義知事=24日午前、佐賀県庁

 佐賀県は24日、佐賀市のフィリピンパブの従業員でいずれも20代のフィリピン人女性4人が、新型コロナウイルスに感染していることを確認した。前日にも佐賀市に住むパブ経営者の40代男性の感染が確認されており、パブ関連の感染者は計5人になった。山口祥義知事は「2日連続でクラスター(集団感染)が起きた」との認識を示した。

 県内2例目のクラスターが発生したのは佐賀市のフィリピンパブ「ダンシング クイーン」。感染拡大を防ぐため、経営者が店名を公表してほしいと申し出たという。同店は19日から休業している。

 県によると、経営者の男性は14日に倦怠(けんたい)感やのどの痛みを訴え、その前日に仕事で訪れていた福岡県久留米市のナイトクラブ「MABINI(マビニ)」で10人を超えるクラスターが確認されたことから、不安を感じてウイルス検査を受けた。久留米市で感染したと推定している。

 県が「ダンシング クイーン」の従業員9人を含む関係者計15人にウイルス検査を実施した結果、4人が陽性だった。いずれも軽症か無症状。従業員のフィリピン人女性らは佐賀市内で共同生活をしていた。3月末以降に同店を利用し、症状がある人は保健福祉事務所に電話で相談するよう呼び掛けている。

 県内では23日にも武雄市のナイトクラブ「イリュージョン」で従業員や客らのクラスターが確認された。25日、厚生労働省のクラスター対策班から国立感染症研究所感染症疫学センターの担当者が県内を訪れる。

 山口知事は24日、臨時会見を開き「2日連続でクラスターが発生し、市中感染のリスクも否定できない段階だ。県民にも同じ意識を持ってほしい。緊急事態として危機感を前面に出していく」と訴えた。「コロナ対応の入院ベッドは70床確保しているが、新たなクラスターが起きれば一瞬で局面が変わるので、先手先手で対応したい」と述べた。

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