医療従事者に届ける弁当に料理を詰めていく平田智隼さん=唐津市の「ひら田」

 新型コロナウイルスと闘う医療従事者に少しでも心のゆとりを持ってもらえたら―。唐津市東城内の日本料理店「ひら田」は24日、市内の病院に弁当40食を無償で届けた。「ファイト」「コロナに負けるな」など子どもたちが書いた温かいメッセージも添えている。

 東京などのレストランが医療現場に食事を提供する取り組みに賛同したという。弁当にはハート形のだし巻きなどを詰め、箱には知人の子どもたちによるメッセージやイラストを貼り付けた。店主の平田智隼(ともはや)さん(44)は「緊張感の中でも弁当を見て、ほっとしたり、くすっと笑ってもらえたりしたらうれしい」と話す。

 受け取った病院の関係者は「気を配っていただきありがたい。現場でも緊張感のある中で、職員たちの力になる」と感謝の気持ちを語った。

 ミシュランガイド一つ星に選ばれた同店は、半数以上が県外からの客で、3月から客足が減り、苦しい状況が続いている。平田さんは「じっとお客さんを待つぐらいなら、誰かのために料理を作る方が自分たちも元気になる。小さいことでも今できることをやりたい」と力を込める。今後は「受け入れてくだされば、週1回でも続けていきたい」と話している。

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