互いを思いやり壁を登る

 スポーツクライミングは、垂直(すいちょく)にそり立つ壁(かべ)をホールドとよばれる突起(とっき)物をつかみながら手と足のみで最上部まで登りきるスポーツです。皆(みな)さんはこの競技(きょうぎ)に視覚障害(しかくしょうがい)者がクライマーとして参加していることを知っていますか?
 けがでスランプになったクライマーのあかりと視覚障害者の昴(すばる)。偶然(ぐうぜん)の出会いから、第一印象最悪同士がペアを組み、ブラインドクライミングに挑戦(ちょうせん)することになります。お互(たが)いの考えが理解(りかい)できずけんかばかりの2人でしたが、少しずつ相手に本音を伝えることで協力して取り組めるようになります。丁寧(ていねい)に会話を重ねること、相手の気持ちを思いやることの大切さが全編(ぜんぺん)をとおして伝わってくる作品です。果たして2人は目標とする大会で壁を登りきることができるのでしょうか。
 東京オリンピックではスポーツクライミングが正式種目に選ばれました。この本でひと足先にクライミングの世界をのぞいてみませんか。(司書ネットワーク課 横多綾)

 【ほかにもこんな本をおすすめ!】
▽わたしのビーナス 樫崎 茜/作 本田 亮/絵(講談社)
▽スポーツと君たち 佐藤 善人/編著(大修館書店)
▽読む喜びをすべての人に 金治 直美/文(佼成出版社)

 【図書館へ行こう】
 紹介している県立図書館の本は、皆さんが住んでいる市や町の図書館からも借りることができます。本の世界に触れてみてください。問い合わせは県立図書館、電話0952(24)2900。

このエントリーをはてなブックマークに追加