患者を車で待機させ、駐車場で診察する医師の三根大悟さん=佐賀市高木瀬町のみね内科循環器科クリニック

 医師の三根大悟さん(41)は問診票を持ってクリニックを出ると、駐車場に向かった。「のどを見るので口を開けてください」。患者は運転席に座ったまま、窓越しに診察を済ませた。

 三根さんが院長を務める佐賀市高木瀬町の「みね内科循環器科クリニック」。市内で新型コロナウイルスの感染者が確認された3月中旬から、発熱や咳(せき)などの症状がある患者の診察時間を、正午から30分間に限定した。患者には駐車場から電話してもらい、その場で問診や診察をする。

 地域の開業医は、新型コロナの疑いがあるのかどうかを最初に判断する役割もある。軽症者は風邪と症状がほとんど変わらず「見分けるのは難しい」。発熱が数日続くなど、疑いがより強い人は保健福祉事務所に連絡している。

 日頃から来院している患者の中には、新型コロナに不安を抱えている人も多い。一人一人の病状に合わせて気を付けてほしいことを伝え、「趣味に取り組むなど、明るい気持ちになれるような時間を持ちましょう」と声を掛けるようにしている。

 「以前とは危機感やプレッシャーが全く違う」。医療用のマスクや消毒液など在庫はあるものの、注文してすぐに届くような状況ではなく「十分とは言えないですね」。日々、ニュースや論文、医師会からの情報などをチェックし、最新の知見を取り入れている。

 小学4年と年中の子どもを育てる父親でもある。家に帰ると「コロナの人は来た?」と尋ねられることもあり、「幼いながらに心配しているようで…」。患者を守る使命感と共に、自らの感染予防にも気を配る。

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